地元の方に聞いた! 旧軽井沢の歴史と今も残る老舗の魅力
日本を代表する避暑地である軽井沢には、軽井沢ならではの歴史が息づいています。今回は、旧軽井沢の歴史を知る方々に、当時の様子をお聴きしました。
今回、旧軽井沢の歴史を教えてくださったのは、軽井沢を代表するジャムのお店『沢屋』の代表取締役社長 古越道夫さんです。幼い頃から旧軽井沢に親しんできた古越さんが、その魅力を語ってくださいました。
「軽井沢は、日本有数の避暑地として知られています。そのきっかけをつくったのが、明治時代に訪れたA.C.ショー牧師でした。彼がこの地の美しさを広めたことで、多くの人々が別荘を構えるようになったのです。別荘地を歩くと、浅間石を積んだ低い石垣があちこちに見られます。年月を経て苔むした石垣は、軽井沢らしい落ち着いた雰囲気を醸し出しています。軽井沢は独特の気候で苔が育ちやすく、また、別荘の建ぺい率が20%に定められていることから、昔から自然の美しい眺めが守られてきました。」
「軽井沢へのアクセスは、今や新幹線が主流ですが、昔は旧中山道が主な街道で、ショー記念礼拝堂の先にある『二手橋』が旅人と分かれる分岐点でした。また、旧軽井沢通りの入り口には昔、草軽鉄道の駅舎があり、重要文化財の旧三笠ホテルまでの真っ直ぐな道の高い方は線路の名残で、今は、カラマツの街路樹が美しい三笠通りになっています。」
おすすめPOINT!
軽井沢では、4月の終わり、ゴールデンウイークに桜が満開になります。神宮寺や旧軽井沢ロータリーの三叉路にある桜が見事な花を咲かせます。また、旧軽井沢には、大使館の別荘、企業の保養地、大学の学寮、政財界・文化人の別荘などが点在し、かつてから国際色豊かな文化が根付いていました。
軽井沢を訪れた宣教師や外国人別荘所有者の中には、いずれ母国に帰られる方がいて、帰国時の日本土産にできるよう、軽井沢彫は釘(くぎ)を使わず分解して持ち帰れる仕組みになっています。その一方で日本を気に入り、軽井沢に永住する人も少なくありませんでした。名残として、『六本辻』のあたりには外国人墓地が今も残っています。
「当時から軽井沢には教会が多く、私たち子どもは、日曜学校に通っていました。当時はお菓子をもらうのが楽しみでした。」
そんな懐かしい思い出とともに、軽井沢の街並みには今も変わらない穏やかな時間が流れています。
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「昔は、別荘の方が軽井沢で過ごされるのは、一年の中で7月中旬~8月20日頃。その時期は、別荘の方と共に、百貨店、高級スーパー、料亭、レストラン、画廊、洋服屋など、暮らしに必要なお店が夏季店舗として軽井沢に移動してくるのですから、一気にあわただしく、そしてなんとも華やかになります」。
こうした季節限定のにぎわいが生まれることから、軽井沢は限られた空間で再会も増えて自然と社交場となりました。 そんな時代から変わらず愛されている老舗の名店をご紹介いただきました。
昔から愛される老舗ジャム専門店
沢屋
初めに、今回、お話を伺った、沢屋さんです。
旬の新鮮果実と国産グラニュー糖のみを使って作る、軽井沢の老舗ジャム専門店『沢屋』。創業時は青果店でしたので冷凍加工原料は使わず、新鮮なうちに無添加で造るこだわりがあります。
「『沢屋』では、1.本物を造る喜び 2.おいしさを売る喜び 3.お客様に満足を売る喜びを経営理念に掲げています。青果店として創業した沢屋では材料選びに妥協をしません。ジャムの材料の果実は市場で販売している新鮮な旬の国産生果実しか使いません。新鮮な内に加工するため沢屋には冷凍庫がありません。すべてのジャムは添加物不使用。使うのは旬の果実と国産砂糖のみです。全て手作りをモットーに、例えば、イチゴはヘタをとるところからはじめます。処理できる果実の分だけ作るので、製造量には限りがあります。こうした店のこだわりは、軽井沢に求められる期待のもと、お客様からのご要望に真摯にお応えし、美味しい物を丁寧に造ることを大切にしています。」
軽井沢の野菜といえば、「ルバーブ」と「クレソン」、そして、今ではまぼろしの「つるな」があります。
「軽井沢は水が冷たくキレイなので、水辺に生えるクレソンは絶品です。またルバーブは、当時はまだ日本になかったのですが、『沢屋』が青果店として創業した当時、軽井沢に滞在する外国人宣教師よりルバーブの株を譲り受け、ルバーブのジャムを初めて作り、沢屋の歴史とともに歩んできました。」
おすすめPOINT!
『沢屋』では、ジャムの他に、ピロシキも人気です。
「私が想い出の味を再現しようと妻に伝え、そこに昔の味を憶えている別荘の方の協力もあって、なつかしい味になりました。今はその味を再現して販売しています。毎日、手づくりしていますので、軽井沢に来た時に味わっていただければと思います。」
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「私の父は、1952年に旧軽井沢テニスコート通りに小さな青果店『沢屋ストアー』をはじめました。子どもの私は親の仕事を手伝い、よくお使いでフルーツや野菜をお得意先に届けていました。美しく苔むした別荘に配達する時は、苔を踏まないように、飛び石を慎重に渡りながらお届けしていました。別荘の方々はおおらかでやさしく、「別荘を使っていないときは庭で遊んでいいわ。走って苔をはがしてしまったら、もとに戻しておけばいいから」と、敷地内を子どもが元気に自由に遊ぶのを許していました。
滞在する外国人宣教師や外国大使別荘の方々へ新鮮な野菜や果実を納めていたのですが、お客様のご要望で無添加・低糖度の手作りジャムを作り始めました。当時は添加物の入ったジャムが多い中、低糖度で甘さ控えめのジャムは口コミで評判を呼び、段々とジャム専門店に生まれ変わりました。」
軽井沢の歴史の中で育まれた、『沢屋』の味を堪能してみてはいかがでしょうか。
沢屋 軽井沢バイパス店
※国道18号軽井沢バイパス沿い。敷地内にカフェSAWAYAテラスあり。ジャム等のお買いものの他、ピロシキやブルーベリーソフトも楽しめます(ジャム体験教室、軽食コースあり)
住所: 長野県北佐久郡軽井沢町長倉塩沢702
営業時間: 9:15~18:00(夏期延長有)
定休日: 年中無休
TEL: 0267-46-2400
アクセス: 軽井沢駅(JR北陸新幹線・しなの鉄道)から車で約8分、上信越自動車道、碓氷軽井沢I.Cより約42分 ※施設内に駐車場あり
[沢屋軽井沢バイパス店]以外の5店舗については、下記Webサイトをご覧ください。
URL: https://www.sawaya-jam.com/sawayashop.html/
1.旧軽井沢創業店 旧軽井沢テニスコート通り沿い。1952年、この場所で青果店として創業。ピロシキも販売。
2.旧軽ロータリー店 旧軽井沢メインストリート(通称:旧軽井沢銀座)入口。
3.プリンスショッピングプラザ店 軽井沢・プリンスショッピングプラザ スーベニアコート内。
4.軽井沢駅店 軽井沢駅 自由通路、しなの鉄道改札口「しなの屋」内。
5.ジャムファクトリー(ジャム作り体験) 販売スペース併設。「ジャム作り体験教室、工場見学コース」も開催。
※商品はWebサイトからも購入できます(ピロシキ以外)
沢屋公式オンラインショップ
URL: https://www.sawaya-jam.com/onlineshop.html/
旧軽井沢、沢屋のピロシキ
URL: https://www.sawaya-jam.com/russianfood.html
時代とともにいきる
茜屋珈琲店 旧軽井沢店
「こんにちは~」と、ドアを開けて入ったのは、『茜屋珈琲店旧軽井沢店』です。
代表の大谷さんと沢屋の古越社長は昔からのお知り合いです。昭和40年(1965年)に神戸で創業し、昭和45年(1970年)、旧軽井沢に出店した老舗、『茜屋珈琲店旧軽井沢店』。たくさんのコーヒーカップが美しく並び、お客さまに合わせて選び提供してくださいます。
『茜屋珈琲店』代表の大谷陵一さんは、当初は夏の時期だけ、神戸から軽井沢に来ていましたが、昭和56年(1981年)から、軽井沢に定住するようになったそうです。
「軽井沢の雰囲気が好きで、こちらに住むようになりました。当時は、道の向かいにあった近藤長屋(こんどうながや)に、宿場町の良い佇まいの店が多く入居し、その中のひとつが大倉陶園でした。『茜屋珈琲店』では、大倉陶園のコーヒーカップも使用しています。」
店内は、当時は珍しい古材を使用し、特別な仕上げを施すことで木材の独特の色あいを出しています。特徴的なロゴマークにも、建築家でもあった創業者のこだわりがつまっています。『茜屋珈琲店』のことは、さまざまな書籍(「偲ぶ茜屋珈琲店主人」
岩波書籍など)でも紹介されています。多くの著名人に愛された、素晴らしいお店です。
おすすめPOINT!
人との出会いがなによりだとおっしゃる代表の大谷さん。
「お店をしていてうれしいなと思うのは、実は素朴なことなんです。例えば、親子三代で通ってくださるお客様も多くいらっしゃるのですが、昔は世話を焼いてもらっていたお孫さんが、年月を重ねて、今度は、おじい様やおばあ様のお世話をするなど、家族の中での立場が変わっていくのを拝見したりすることがあります。そういった何気ない、人と時間と家族の普遍的な姿に触れると、お店をしていて良かったなと思います。
毎年、同じ季節になると顔を見せにきてくださるお客様もいらして、離れていても憶えてくださっているのがうれしいですね。当時の軽井沢の別荘地は、夜は真っ暗でした。そんな中、ちいさな懐中電灯を手にして、店までコーヒーを飲みにいらしてくださる方もいて、そんな小さいこと、些細なことの中に、大切なものが満ちていると感じています。」
大谷さんの人柄も魅力の茜屋珈琲店。コーヒーと一緒に大谷さんとの会話も楽しんでください。
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代表の大谷さんに、いつも心がけていることをお聴きすると、
「旧軽井沢も時代とともに随分変化してきました。そして、これからも変化し続けていくと思います。だからこそ、『変えるべきことと、失ってはいけないこと』が重要だと考えます。 自然とどのように調和していくのか、新しいことをどのように受け入れていくのか、まわりから何を求められていて、何をするべきか。埋もれている良い物も、たくさんあります。人の気持ちを大切にして、まわりと調和していけたらと思っています。」
丁寧にドリップされたコーヒーが、それぞれ個性的で素敵なコーヒーカップに注がれる『茜屋珈琲店 旧軽井沢』で、美味しいコーヒーをいただきながら、旧軽井沢の歴史に触れてみてはいかがでしょうか?
茜屋珈琲店 旧道店
住所: 長野県北佐久郡軽井沢町旧軽井沢666-23
営業時間: 9:00A.M.~6:00P.M.(GW、夏季は9:00A.M.~8:00P.M.)
定休日: 年中無休
TEL: 0267-42-4367
アクセス: 軽井沢駅(JR北陸新幹線・しなの鉄道)からバス約4分、バス停「旧軽銀座」下車徒歩約8分
ぶどうジュースや栗の渋皮煮、丹波の黒豆、7種のジャムなど、こだわりのオリジナル食品が店舗で購入できます。 また、お電話でご注文いただきましたら、宅配便でお送りいたします。
自家製のハムやソーセージが大人気
軽井沢デリカテッセン
次に、古越社長が紹介くださったのは、自家製のハム・ソーセージの専門店『軽井沢デリカテッセン』の代表の小松さんです。 ドイツマイスター直伝の製法を守り続け、ひとつひとつ丁寧に手作りしている『軽井沢デリカテッセン』。ドイツ職人直伝の手作りハムやソーセージの老舗です。サクラとナラの木を用い、直火でじっくり燻した(いぶした)ハムやソーセージを楽しむことができます。旧軽井沢の商店街から少し中に入ってすぐ、オレンジ色のモダンなお店。 代表取締役
小松賢二社長にお話をお聴きしました。
「私の父が、旧軽井沢のドイツ人がやっているドイツレストランで働き、ハム・ソーセージ・燻製など、ドイツ本場の技術を学びました。その後、独立して1980年に『軽井沢デリカテッセン』を開業しました。私は、父のもとで修業をし、2代目として継承しました。今は、娘2人が3代目として継承するため店舗で修業中です。『軽井沢デリカテッセン』の味が引き継がれていくのを楽しみにしています。
創業当時は、まだ日本では珍しかったハムやソーセージを、軽井沢の別荘の方々に向けて販売していました。当時から作っていたのは、サラミ・ベーコン・ボロナソーセージ・ウインナーソーセージ・レバーペーストなどです。その後しばらくしてから、日本国内でも、ハムやソーセージが徐々に一般家庭にも知られていくようになりました。」
おすすめPOINT!
当時のお店の人気メニューを、小松社長にお聴きすると、
「私は、店の奥で主に仕込みを担当しているので、お客様と直接お話しすることは少ないのですが、売り場の担当者に聞くと、別荘の方にはそれぞれお気に入りの味があったそうです。今も人気があるのは、レバーペースト、コンビーフ、ロースハムなどです。創業当時と同様に、今も店の中ですべて仕込んでいます。私は、父の味を守り続けていますが、娘2人と一緒に仕事をしていると、今風のレシピやライフスタイルを取り入れた、お店の新しい看板メニューがこれから増えていくのではないかなと思っています。」
大切に守り続けていることをお聴きすると、
「当時から今も、いつも心がけているのは、衛生面です。おいしいものをご提供するのはもちろんですが、安全で安心して召しあがっていただくことを基本に丁寧に仕込んでいます。」
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小松社長に軽井沢のおすすめをお聴きすると、
「別荘地の浅間石の石垣は苔むして美しく、歩いているだけで気持ちがいいです。また、ゴールデンウイーク頃には、桜が満開になります。今は、多くの観光の方がいらっしゃって、昔と比べると、軽井沢の姿もずいぶん変わってきましたが、歩いているだけで気持ちの良いところが本当にたくさんありますので、ぜひ、楽しんでいただければと思います。」
軽井沢デリカテッセン
住所: 長野県北佐久郡軽井沢町旧軽井沢666-23
営業時間: 9:00A.M.~5:30P.M.(通常) 9:30A.M.~5:00P.M.(冬季)
定休日: 木曜日(1月~3月中旬まで水・木曜定休、7月下旬~8月末までは無休)
TEL: 0267-42-6427
アクセス: 軽井沢駅(JR北陸新幹線・しなの鉄道)からバス約4分、バス停「旧軽銀座」下車徒歩約5分
『軽井沢デリカテッセン』の人気の自家製ハム・ソーセージはWebサイトからも購入できます。
軽井沢デリカテッセン公式オンラインショップ
URL: https://karuizawa-delica.com/
創業時から受け継がれるレシピが 今も人気の老舗パン屋
フランスベーカリー
古越社長が次に足を運んだのは、1951年(昭和26年)の創業時から受け継がれるレシピが今も人気の軽井沢を代表する老舗のパン屋『フランスベーカリー』。
フランスパン、塩クロワッサン、パンロールが有名で、当時、軽井沢の別荘で過ごしていたジョン・レノンもパンを買いに来ていたお店です。三代目の田村高広社長にお話をお聴きしました。
「戦前、横浜でフランス菓子の職人として腕をふるっていた創業者の田村寅次郎(祖父)が、1945年(昭和20年)、万平ホテルにベーカーチーフ(パン・洋菓子部門の責任者)として招かれ、当時としてはまだまだ日本には馴染みの薄い洋菓子・パン類を外国のお客様に提供し、大変喜ばれていました。 その後、1950年に外国人の多い旧軽井沢で独立を決意し、『フランスベーカリー』を開業。外国のお客様に覚えていただけるよう店名を「French
bakery」とし、日本のお客様にもわかるように「フランスベーカリー」と命名しました。 看板メニューは、『フランスパン』、『塩クロワッサン』、『パンロール』です。当時のレシピを受け継ぎ、約75年前の味が今も味わえます。 開業当時からのお客様も、親御さんからお孫さんへ代替わりしているように、『フランスベーカリー』も同じく、祖父の田村寅次郎が開業し、父である二代目の田村弘、三代目の田村高広へ、当時の味わいを今も大切に引き継いでいます。」
おすすめPOINT!
田村代表にいつも心がけていることをお聴きすると、
「1つめは、『軽井沢は水も空気もすごく美味しい。粉も最高のものを使っている。だからパンが美味しくなるのは当然。もっとも大切なのは真心をこめて作ることである』という祖父である創業者の田村寅次郎の言葉通り、軽井沢の水を使い、丁寧につくることです。
2つめは、いつも従業員とも話しているのですが、親切な接客です。私たちはパンを販売しているのですが、ただパンを売るのではなく、お客様とのコミュニケーションが大切だと思っていますので、どなたにも明るく、丁寧に接することを心がけています。うちの母は昔から売り場を担当していて、軽井沢の看板娘といわれるなど、別荘の方をはじめ多くの方々に親しまれてきました。そのおかげもあり、三代に渡って愛してくださるお客様がたくさんいらっしゃいます。開店時間は8時としていますが、実は、早朝の仕込みのときから、すでに店を開けているので、早朝の散歩がてら、朝食のパンをふらりと買いにいらっしゃるお客様も多いのです。
創業以来、75年以上続いている理由は、まわりへの感謝、先人への感謝、別荘や環境への感謝、働いている人一人ひとりの頑張りがあります。支店はださず、昔からこの店のみで展開していますが、これからもこの店らしさを大事に、目の届く範囲で、作ったものに責任を持ってやっていきたいです。」
さらに詳しく!
田村代表に軽井沢のおすすめをお聴きすると、
「軽井沢は、コンビニは夜11時に閉まりますし、飲み屋さんも少ないです。朝は早起きで、夜は早く暗くなる街です。都会の喧騒の中でお過ごしの方は、いつもの日常と少し離れて、森の中で余暇を過ごす軽井沢スタイルを、ぜひ、味わいにきていただければと思います。おいしいパンを、丁寧に焼いて、皆さまをお待ちしています。」
軽井沢の別荘の方々に愛された75年前から変わらぬ味、ぜひ、味わってみてはいかがでしょうか。
フランスベーカリー
住所: 長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢618
営業時間: 8:00A.M.~5:00P.M
定休日: 木曜日(夏季無休)
TEL: 0267-42-2155
アクセス: 軽井沢駅(JR北陸新幹線・しなの鉄道)からバス約4分、バス停「旧軽銀座」下車徒歩約3分
『フランスベーカリー』の人気のパンはwebからも購入できます。
フランスベーカリー公式オンラインショップ
URL: https://french-bakery.co.jp/shop/
軽井沢の伝統を守る
軽井沢彫シバザキ
最後に、古越社長にご紹介いただいたのが、軽井沢彫シバザキです。
1947年創業の『シバザキ』の三代目、代表取締役の柴崎恵助さんと息子さんの柴崎雅寿さんにお話をお聴きしました。明治維新の清新な息吹の満ちる中、西洋の感性と日本の匠の技と発想が融合して生まれた軽井沢彫(かるいざわぼり)。自然木の風合いとやすらぎを感じる家具は、美しく繊細な桜の絵柄とともに、軽井沢を代表する逸品です。
「旧満州国の官史をしていた、創業者の柴崎健一が終戦後、軽井沢で1947年(昭和22年)に開業しました。戦地からの引き上げで、人との関わりや、人のために尽くすことがいかに大切かを、身を持って体験しており、また、柴崎健一の豪放磊落(ごうほうらいらく)な人柄により、多くの職人が『シバザキ』に集まりました。当時の別荘保有者『財団法人軽井沢会』の1956年(昭和31年)の地図には、軽井沢の特産品として西洋家具軽井沢彫の大型家具の写真も紹介されています。1961年(昭和36年)、初代の健一が48歳の若さで亡くなり、妻の柴崎晴が二代目として職人を引き継ぎ、その後、三代目として柴崎恵助が事業を継承しました。軽井沢という土地柄、吉川英治氏や水上勉氏をはじめ、そうそうたる著名人の注文に答え、軽井沢彫の普及に取り組んできました。」
おすすめPOINT!
軽井沢彫とは、どのようにはじまったのかをお聴きすると、
「もともと軽井沢彫は、外国人の方が母国に帰る際に、日本の記念を持ち帰りたいとの要望から桜の絵柄を彫ったのが最初だといわれています。彫り方は、日光彫がルーツになっています。また、別荘やホテルの家具としても人気が高く、当時から今に至るまで、さまざまなオーダーに応えてきました。 昭和34年には、皇后陛下美智子様のご結婚の折り、お母さまの正田冨美子様からご注文をいただき、お納めした「手箱のこと」が新聞に載り、軽井沢彫の名前を広く世間の人々に知っていただくきっかけになりました。 店内には軽井沢彫の手箱、手鏡、宝石箱からテーブルウェア、ステーショナリーなどの工芸品類が豊富に揃っています。家具はほとんどが一品製作のため、多くを展示しておりませんが、職人がお客様のご注文、ご要望を十二分に受けとめて、大きさ、飾りなど、ご希望に沿った家具をお作りいたします。軽井沢彫の家具や暮らしの小物は、ご覧いただいても楽しいと思います。また、色合いや柄のデザイン、家具のサイズなど、ご要望に応じたオーダーメイドは、自分好みの桜の柄を、職人の方々と相談しながら創り上げる喜びがあり、軽井沢彫の魅力のひとつです。 ぜひ、自分らしい軽井沢彫の楽しみ方を見つけていただければと思います。お気軽にお声がけください。」
さらに詳しく!
軽井沢彫で、最近、人気があるものをお聴きすると、
「やはり軽井沢彫の桜の花が美しい家具、時計が人気です。また、最近では、リビングにおける家具調仏壇をお買いになられる方も多いですね。暮らしの中で気軽にお使いいただける小物などもたくさん揃っています。ぜひ、お店で手に取ってご覧になってみていただければと思います。 また、旧軽井沢エリアには4店舗の軽井沢彫を製造するお店があります。各店舗が誇る個性ある製品たちに出会えます。ぜひ、さまざまな種類の軽井沢彫をご覧になっていただけると、楽しさがひろがると思います。昔は、海外から軽井沢に住まわれた外国人が帰国された後も、大好きだった日本、軽井沢に想いを馳せるために生み出された桜の絵柄。きっと日本人の暮らしにも、喜びやうれしさを伝えてくれると思います。」
軽井沢彫家具組合が発行している書籍「軽井沢彫家具」には、軽井沢の歴史とともに軽井沢彫のことが詳しく紹介されています。『シバザキ』の店舗でも読むことができます。 また、『シバザキ』の柴崎雅寿さんは、県内にある指折りの楽器メーカーとコラボし、軽井沢彫の技術で彫刻したギター、ウクレレを全国の楽器店で限定販売してもらい、楽器としてより多くの方々に軽井沢彫に親しんでもらい、新たな魅力を発信する活動にも積極的に取り組んでいます。軽井沢彫のエレキギターは、大物ミュージシャンが1年間ツアーで弾いていたとか。2024年に公開されたギターは、「桜ギター10周年記念昇龍特設サイト
by DEVISER」で紹介されています。
ぜひ、軽井沢彫に触れて、彫刻の美しさを暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。
軽井沢彫シバザキ(SHIBAZAKI)
住所: 長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢751-2 (旧軽井沢メインストリートの中心。郵便局と観光会館の間、右側)
営業時間: 10:00A.M.~17:00P.M.(季節によって変動あり)
定休日: 不定休
TEL: 0267-42-2468
アクセス: 軽井沢駅(JR北陸新幹線・しなの鉄道)からバス約4分、バス停「旧軽銀座」下車徒歩約5分
『軽井沢彫シバザキ』ののさまざまな製品、贈答品はWebサイトからも購入できます。
軽井沢彫シバザキ公式オンラインショップ
URL: https://store.shibazaki.com/
桜ギター10周年記念昇龍特設サイト by DEVISER
URL: https://www.deviser.co.jp/feature/dragon
建築家 清家清による設計で 1982年に開業した
「ザ・プリンス軽井沢」で 過ごす休日
軽井沢を心ゆくまで満喫できる 大人の時間をお過ごしください。