はじめての軽井沢「軽井沢の歴史やルーツを巡るコース」

軽井沢の歴史やルーツを巡るコース

軽井沢へ多くの人々が集う観光地になったきっかけや歴史にふれるコースをご案内します。老舗が集う商店街通りや軽井沢のルーツとなった場所、軽井沢を象徴するカラマツ並木、戦国大名の時代から美しい水をたたえる池など、軽井沢といえばココといわれる基本スポットばかりです。

コース順序

①旧軽井沢銀座通り②軽井沢ショー記念礼拝堂③三笠通り④雲場池

➀昔も今も大人気。軽井沢のメインストリート

軽井沢のメインストリート

はじめて軽井沢に訪れるときの王道プランといえば、まずは軽井沢のメイン通り『旧軽井沢銀座通り』をおすすめします。地元の人にも人気のレストランやベーカリー、老舗カフェやショップなど、バラエティあふれるお店が集まるにぎやかな場所で、軽井沢観光を堪能しましょう!軽井沢最古の教会『軽井沢ショー記念礼拝堂』も歩いてすぐのところにあります。

『旧軽井沢銀座通り』は、軽井沢駅前から軽井沢本通りを北上し、旧軽ロータリーからはじまる軽井沢で一番にぎわうメインストリートです。『旧軽銀座』と親しまれ、軽井沢のお土産で有名なジャム店やベーカリー、老舗コーヒーショップ、雑貨など、軽井沢らしいお店が約750mの道の両側に立ち並ぶ観光地です。歴史あるお店からメディアに取り上げられる人気店まで数多くの魅力的なお店が軒を連ねています。

また、近くには駐車場やレンタル自転車のお店もあるため、まずは『旧軽井沢銀座通り』に来て、レストランやカフェで休憩しながら次の予定を検索するなど、はじめて軽井沢にきた方に便利な場所です。また、『旧軽井沢銀座通り』の中間あたりにある観光案内所の『軽井沢観光会館』で観光情報をチェックすることもできます。

旧軽井沢銀座通りの風景➀
旧軽井沢銀座通りの風景②

おすすめPOINT!

『旧軽井沢銀座通り』には、観光地らしいお店が並び、名前を聞いたことのある有名店も数多く出店しています。1950年代から軽井沢に出店している老舗カフェは当時、避暑地の別荘の方々がお客さまでした。レストランや甘味処など、軽井沢に来たら一度は食べてみたい定番グルメが数多く揃っています。

また、天気のいい日はテラス席から『旧軽井沢銀座通り』を見ながら食事ができるレストランもおすすめです。キッズメニューを揃えている店もあり、ファミリーも気軽に利用できます。

はじめて軽井沢を訪れた際は、まずは『旧軽井沢銀座通り』の定番軽井沢グルメで、おいしい軽井沢を味わってみてはいかがでしょうか?

旧軽井沢銀座商店街

旧軽井沢銀座商店街

アクセス:軽井沢駅(JR北陸新幹線・しなの鉄道)から草津交通バスの北軽井沢、草津温泉方面行きでバス約4分、徒歩で約20分、車で約3分

GoogleMAP

②軽井沢の起源の場所、軽井沢ショー記念礼拝堂

軽井沢の起源の場所

はじめて軽井沢を訪れる多くの方が、必ず候補にあげているのが『軽井沢ショー記念礼拝堂』です。軽井沢最古の教会であり、軽井沢が多くの人々に愛されるきっかけとなった『軽井沢ショー記念礼拝堂』をご紹介します。

『軽井沢ショー記念礼拝堂』は、カナダ生まれの宣教師アレキサンダー・クロフト・ショー司祭によって創設された軽井沢で最初の教会です。1895年(明治28年)に現在の建物の原型ができ、1977年(昭和52年)ショー司祭の没後、『軽井沢ショー記念礼拝堂』と呼ばれるようになりました。年間を通して開放され、訪れる誰もが礼拝に参加できます。

1886年(明治19年)、軽井沢をはじめて訪れたショー司祭は、この地を「屋根のない病院」と呼び、静養のため何度も訪れました。冷涼な気候や澄みきった空気、緑豊かな森林など、自然に恵まれた軽井沢の西欧的な風土は、ショー司祭が育ったカナダにとてもよく似ていて、心から安らぐことができました。その後、この地に別荘を建て、それが軽井沢に立てられた最初の別荘となりました。同じように軽井沢の自然に癒されるため多くの方々が訪れ、今も避暑地として人々に愛されています。

軽井沢ショー記念礼拝堂内
ショー司祭の住まい

ショー司祭は、この別荘を拠点に、子どもたちに水泳を教えるなど住民と交流を図り、西洋文化などを紹介しました。軽井沢に避暑地としてのはじまりをつくり、軽井沢文化に大きく貢献したことから、「軽井沢の恩父」と呼ばれています。

おすすめPOINT!

樹木の中に静かにたたずむ木造建築の教会です。日本の大工さんにより建築され、正面の屋根瓦には十字架が刻まれています。靴を脱いで教会の中に入ると、天井の電気配線が昔のままの姿で残り、教会が持つおごそかな雰囲気と、来訪者を受け入れるあたたかな雰囲気が混在した居心地の良さを感じます。前方右手のオルガンは100年以上前に輸入されたものですが、現在も現役で使われています。『軽井沢ショー記念礼拝堂』前にはショー司祭の銅像がありますが、感謝を込めて軽井沢の人々から贈られたものだそうです。

軽井沢ショー記念礼拝堂のオルガン
ショーハウス記念館

また、礼拝堂の裏手に、ショー司祭の住まいが『ショーハウス記念館』として復元され、軽井沢町の管理のもと無料公開されています。外観は日本の民家風、内部の間取りは西洋風というのがこの別荘の特徴です。外観はややこじんまりしていますが、中に入ると思ったより広さがあります。キッチンやダイニング、ホール(客間)、クローゼットなど、今でも住みたくなるモダンな作りで、日本家屋に住む当時の方々からすると、別世界のような住まいだったことでしょう。

さらに詳しく!

『軽井沢ショー記念礼拝堂』の牧師の江夏一彰司祭にお話をお聞きすると「ショー司祭をはじめカナダ聖公会は軽井沢の自然と調和のとれた質素な教会を祈りのうちに建てました。初期の教会では廃材を使用し、ステンドグラスもなく、その精神は今も続いています。旧中山道沿いにたたずむ教会が、人生の旅人、旅行者の重荷をおろす場所であり続けたいと願います」

はじめて軽井沢を訪れる方々には、軽井沢のルーツである『軽井沢ショー記念礼拝堂』はぴったりの場所です。また、軽井沢には教会が多く、『軽井沢ショー記念礼拝堂』の他にも、さまざまな教会があります。少し足をのばして、教会巡りをしてみるのはいかがでしょうか?

軽井沢ショー記念礼拝堂

軽井沢ショー記念礼拝堂

住所:北佐久郡軽井沢町大字軽井沢57-1

利用時間:9:00AM~5:00PM (7月~9月は6:00PMまで)

休館日:毎週木曜日、11月4日~3月31日
ただし、7月15日~9月15日は無休
※日中は年間を通じて原則開かれています。

TEL:0267-42-4740

公式サイトURL:https://nskk-chubu.org/church/16shaw/

アクセス:軽井沢駅(JR北陸新幹線・しなの鉄道)から草津交通バスの北軽井沢、草津温泉方面行きでバス約4分「旧軽井沢」下車、徒歩10分~15分

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③並木道が続く軽井沢ならではの景色

並木道が続く軽井沢ならではの景色

『軽井沢ショー記念礼拝堂』から『旧軽井沢銀座通り』に戻り、旧軽井沢ロータリーから右手に進んでいくと『c』があります。新日本街路樹百景に選ばれた、約2kmの美しい並木道です。はじめて軽井沢に訪れた方におすすめの、軽井沢らしい雰囲気が味わえる人気のスポットです。 『三笠通り』は、背丈の高いカラマツの樹木が並び、軽井沢らしい雰囲気を醸し出しています。道の両側だけではなく、センターラインにも樹木が連なり壮観な風景です。高い木々が陽ざしをさえぎり、避暑地らしいひんやりとした空気が流れています。

おすすめPOINT!

春から夏、秋から冬と四季折々に変化する並木道は、季節ごとに違った姿を見せ、ドライブやサイクリングにおすすめです。サイクリングをする場合は、レンタサイクルのお店が軽井沢駅前や『旧軽井沢銀座通り』の近くに揃っています。

三笠通りの風景➀
三笠通りの風景②

『三笠通り』は、別荘地として整えられた軽井沢のスケールの大きさを感じさせる並木道です。軽井沢らしい高木のカラマツ並木を、ぜひ、堪能してみてはいかがでしょうか?

三笠通り

三笠通り

住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢

アクセス:軽井沢駅(JR北陸新幹線・しなの鉄道)から草津交通バスの北軽井沢、草津温泉方面行きでバス約4分、徒歩で約20分、車で約3分 上信越自動車道、碓氷軽井沢I.Cから約12km約 25分

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④四季折々の自然が美しい、軽井沢の人気フォトスポット

四季折々の自然が美しい軽井沢の人気フォトスポット

『三笠通り』から『旧軽井沢銀座通り』の入り口に戻り、『離山通り』を進むと、軽井沢の丸い交差点(六本辻のラウンドアバウト)が見えてきます。そこを右方向に抜けると右手に木々に囲まれた『雲場池』があらわれます。軽井沢観光の人気スポット『雲場池』は、軽井沢を代表する景勝地です。

初夏の緑や空の青さは何ともいえず美しく、また、秋の紅葉の時期は色鮮やかで、せり出すように茂る木々が『雲場池』の水面に影を落とし、軽井沢ならではの風景を描き出しています。

『雲場池』は、かつて白鳥が飛来したことから「スワンレイク」という愛称で親しまれています。池の水源である湧き水は、江戸時代より水質が良く、水量も豊富なため、本陣などに宿泊する武家諸大名・宮公家門跡の御膳に使用されたことから、『御膳水(ごぜんすい)』と呼ばれています。その湧き水が雲場川となって『雲場池』に注ぎ込み、その清らかさから『お水さま』とも呼ばれています。

おすすめPOINT!

池を半周する約550mと、全周する約1,050mの2つの散歩コースがあります。池の右手から散歩道に入ると、自然が残りつつも整えられた道が続いています。見晴らしがよく池全体が見える場所もあれば、木々の枝が頭上までかぶさり、緑のトンネルを抜けていくような場所もあります。

雲場池の風景➀
雲場池の風景②

途中、池を横切る木橋があり、半周コースの方はここで橋を渡って入口へ戻り、全周コースだとその先へ進み、人が一人通れるくらいの狭さになるなど、かなり野趣あふれる道が体験できます。

『雲場池』は見学自由なので、はじめて軽井沢にいくときは、スケジュールに組み込みやすいのも助かります。新緑、紅葉と季節ごとに楽しめる水辺の自然を、ぜひ、堪能されてみてはいかがでしょうか?

雲場池

雲場池

住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢

アクセス:軽井沢駅(JR北陸新幹線・しなの鉄道)から草津交通バス、「六本辻・雲場池」下車、徒歩で約3分
上信越自動車道、碓氷軽井沢I.Cから約12km約 25分
※雲場池専用の駐車場が無いため、近くの有料駐車場を利用されるか、サイクリングで訪れるのが便利です。

GoogleMAP

軽井沢には魅力あふれる素敵な場所がたくさんあります。
まずは軽井沢の基本コースをめぐりながら、軽井沢を楽しんでみてはいかがでしょうか?