春になると17種約210本もの桜が満開を迎え、年間を通してもっとも華やぐ日本庭園。夜は桜のライトアップが行われ、幻想的な夜桜をお楽しみいただけます。3月下旬から4月上旬にかけ、毎年「桜まつり」を開催。
桜の時期を終えると、辺り一面新緑の時期ならではの青々とした緑に染まります。清々しい気候のこの時期には、サツキやつつじが見頃を迎え、6月には冠門近くのアジサイが美しく梅雨を彩ります。
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ザ・プリンス さくらタワー東京、グランドプリンスホテル高輪、グランドプリンスホテル新高輪の3つのホテルに囲まれた約20,000㎡におよぶ庭園内には、四季折々の表情を見せる花木や池のほか、歴史的・美術的にも由緒ある史跡が点在しております。2021年には観音堂、鐘楼、山門が港区指定有形文化財に指定されました。
この建物は、奈良県生駒市の長弓寺にあった三重塔の初層と伝えられています。その建設年代は、建築の様式から鎌倉時代末から南北朝時代のものと推定されます。延享年間(1744~8)の頃には、すでに中層、上層は失われていたようです。
1936年(昭和11年)に神奈川県鎌倉市内に移築されました。さらに、1954年(昭和29年)12月19日に高輪プリンスホテルとなった現在地へ再移築され、現在に至ります。
2007年(平成19年)に屋根を中心とした修理が行われておりますが、三手先組物、窓、扉などに創建時以来の姿がよく残されています。
なお、堂内須弥壇上には十一面観音半跏像が安置されています。また、仏後壁には普賢図と文殊図が、堂内壁の8面に各坐像の僧形図(8体で真言八祖)が、僧形図の下部には蓮池が描かれていた痕跡が確認できます。
観音堂に隣接する、切妻造本瓦葺の鐘楼。
1656年(明歴2年)建立、1959年(昭和34年)に奈良県奈良市の念仏寺より移築されました。
頭貫に刻まれた絵様は、木瓜形の渦から簡素な二手の葉が伸びる意匠で、17世紀中期の特徴を示します。
作者・来歴ともに不明。瓦紋は鐘楼と同じであり、観音堂と同時期に移築されたものと考えられています。
屋根は切妻造本瓦葺。二軒垂木(ふたのきたるき)、柱粽付(ちまきつき)の禅宗様。壁面は現在砂壁となっています。
青銅灯篭は江戸時代の徳川将軍家の霊廟(現東京プリンスホテル)より移築。
高台にあり見晴らしの良い高輪の地には、江戸時代に月の出を待って拝む月待ちの文化がありました。
中でも旧暦の一月と七月の二十六日の夜は「二十六夜待ち」と呼ばれ、出店屋台で飲んだり食べたり、多くの江戸庶民が神秘的な月の出を待ち楽しんでいました。
高輪ならではの月待ち文化を、グランドプリンスホテル高輪が現代風にアレンジしました。
日本庭園を中心に、ホテル内の各所で、高輪廿六夜にちなんだ月待ち体験をお愉しみいただけます。
今宵、高輪エリアのプリンスホテルで都会のまぶしさから離れ、月の明かりを愉しむ風流な体験をしてみませんか。