メジロ【留】:目の周りが白いので見分けやすいと思います。花の蜜が好物で、ウメの時期には梅の花を夢中でつついていますが、その色からウグイスと勘違いする方も多くいます。ウグイスは、実際はウグイス色をしていません。
いくつの鳥に出会えるか 箱根芦ノ湖畔でのんびりと、さえずりに耳を澄まし、木々を見上げる芦ノ湖畔・仙石原周辺で見られる鳥たち
比較的高地であり、湖を要するこの場所は、様々な鳥たちに出会うことができます。最近増えてきた外来種、減ってきた在来種。そうしたことにも目を向け、自然環境に少しでも興味を持っていただけると幸いです。また、鳥が釣り糸にからまったり釣り針を飲み込んだりして命を落とすケースもあります。釣りを楽しむときは、湖に何も残さないようにしたいものです。※このページの写真は、箱根以外の場所で撮影された物も含まれています。
ウグイス【留】:鳴き声はするも、木の陰に隠れていてなかなか姿を見せてくれない鳥で、撮影にも苦労します。春から初夏にかけ、箱根ではそこらじゅうで鳴いており、ザ・プリンス箱根芦ノ湖の中庭にも住み着いている個体がいます。個体によって鳴き方に癖があるので「あ、今日はあの子はここで鳴いてる。」って感じます。
ヤマガラ【留】:ちょっと頭でっかちで尾っぽが短く、かわいらしさを感じます。お腹は少し赤味のある褐色、顔は黒白、羽は灰色。ヒナには虫やその幼虫などをあげますが、堅い木の実も食べます。コツコツと木をたたく音がするとこの鳥の事があります。さえずりはツツピーン・ツツピーンと、他のカラ類よりゆっくりと鳴きます。
エナガ【留】:その長い尾がまさに名前の由来、白っぽい小さな体を持つ鳥です。繁殖期の時は群れとなり、つがい以外の鳥もヒナに餌を与えて子育てに参加します。比較的よく見かける鳥で、群れで木々を渡っていく姿を見かけます。すばしっこい鳥でなかなかじっとしていてくれません。日本の中で2番目に小さい鳥です。
イカル【留】:灰色の体と青味のある黒色の翼・尾と頭。特徴は大きな黄色いくちばしです。キーコーキーと、澄んだきれいな鳴き声をしています。小群で見ることが多く、飛ぶときは翼の白斑が帯になって見えます。
コゲラ【留】:日本最小のキツツキで、意外にも近所の公園の樹木などでも見ることができる鳥です。地味で小さいので気を付けて見ないと気がつきませんが、木をつつきながらするすると登っていく姿はかわいらしいです。
セグロセキレイ【留】:日本固有のセキレイで、背中が真っ黒なのでハクセキレイと見分けられます。生息地や尾っぽを上下にフリフリする動作はハクセキレイと同様です。ハクセキレイの方が繁殖力が強く、ハクセキレイとの軋轢で個体数を減らしているといわれてます。
ハクセキレイ【留】:セキレイの中では一番よく見かけます。田んぼや畑などの開けた場所でよく見かけますが住宅地でも地面を歩いているところを見かけます。あまり人を怖がらず、近くまで歩いて寄ってきてくれる鳥です。チチッ チチッと鳴きながら波状に飛び、さえずりは高い屋根の上や電線、樹上で複雑な鳴き方をします。
キセキレイ【留】:セキレイの中では一番見かけない、お腹が黄色いきれいな鳥です。小川やせせらぎ付近で、尾っぽを上下にフリフリしているところを見ることができます。さえずりは甲高い声でキシキシキシ、チョイチョイチョイ。
シジュウカラ【留】:白い頬に黒いネクタイのような模様、その姿はまるでサラリーマンです。雌に比べて雄の方が太いです。いち早く春を告げる鳥で、ツツピーツツピーと鳴きます。また、「カシャカシャカシャ」と、連続シャッター音のような鳴き方もします。
アオジ【渡】:お腹の緑がかった黄色が名の由来です(昔は緑も黄もアオといいましたとさ)。比較的低い樹木や茂みにいることが多い鳥で、エサを探しているときは地面で見られます。チッチッと鳴きます。
カワウ【留】:水辺の樹上に集団で留まっている姿を見かけます。ガチョウほど大きく、全身ほぼ黒色の鳥です。この写真ではわかりませんが、青い目が特徴的です。泳ぐときは体を沈めて泳ぐので、頭しか見えないような感じになります。鋭いくちばしで水中の魚を捕らえ、水面に運んで飲み込みます。集団で飛ぶときは鉤(カギ)になり飛行します。
モズ【留】:アイシャドウ(過眼線)がイケメンです。メスはこれが少し薄くなります。比較的開けた場所に出てきてくれるので見かけやすいです。漢字で「百舌」と書くモズは様々な鳥の鳴き声やさえずりを真似ることが由来です。キチキチ・ジュンジュンと鳴いたり、秋は甲高くキーィキーィと鳴きます。捕らえたカエルやトカゲを木の枝に串刺す早贄(はやにえ)という習性が知られています。
ソウシチョウ【留】:体も、鳴き声も美しい鳥ですが、特定外来生物に指定されています。ペットとして中国から輸入されたものが逃げ出し繁殖しました。ウグイスなどとの軋轢が心配されます。比較的よく見かける鳥です。
ガビチョウ【留】:茶色い体に白いアイシャドウが、若干怖い顔付きですが、とてもきれいな鳴き声で、ウグイスなどの鳴きまねをすることもあります。特定外来生物に指定されています。
カルガモ【留】:ご存じ、みんなのアイドル。水辺で一年中みられる鴨です。全体的に黒褐色で、顔は白っぽい色をしています。くちばしの先が黄色いのが特徴です。ザ・プリンス箱根芦ノ湖の中庭ではよく群れとなって草地で餌を探しているところを見かけます。
アオサギ【留】:日本で最大のサギで、市街地の河辺でもよく見かけます。背中は灰色、成鳥は首が白く頭の後ろに冠羽があります。長い首をZ字に曲げて脚を後ろに伸ばした姿で飛行しています。日本中で増加傾向にあり、芦ノ湖周辺でも増えています。
ヒヨドリ【留】:ヒーヨヒーヨと甲高く(やかましくwww)鳴き、見つけやすく個体数も多いおなじみの鳥です。興奮すると頭の羽毛を逆立てする鳥です。全体が灰色に見えてほっぽの方は茶色、花の蜜や果実が大好物で、春になると夢中になって樹上の花をついばんでいる姿をよく見かけます。虫や草の葉、芽も食べます。
コジュケイ【留】:中国中南部原産(外来種)のキジの仲間です。鳴き声の「ビィッググイ ビィッググイ」を「チョットコイ」と聞きなすことで知られています。丸っこい体は胸あたりが赤褐色に灰色の斑があります。茂みから突然飛び出し高速で走り、茂みに消えていく姿を見かけます。
カワラヒワ【留】:褐色の体、翼と尾には黄色の斑があり、飛ぶときに黄斑が目立って見えます。キリリリと高い声で鳴きますが、少し濁った声でビィ―ンの声も出ます。繁殖した後は草地の広い河原で見られることが多いので、カワラヒワと呼ばれています。住宅地や公園でも見かけることがあります。
アカゲラ【留】:キツツキの仲間です。黒い背中に白い縞模様、赤い尻が目印。太い指としっかりとした爪に折れにくい尾羽で体を支え、木の幹に縦に止まることができます。
アオゲラ【留】:日本特産種のキツツキです。体は暗緑色、腹には横じま模様があり顔の横には赤い斑があります。繁殖期にはピョーピョーピョーと大きな声で鳴きます。
ホオジロ【留】:褐色の体に顔は白黒の模様があります。(メスは白と褐色の模様)チチッチチッと短く鳴きます。シジュウカラの頬が白く大きいことから、よくホオジロと間違えていることが多いようです。
キジ【留】:日本の紙幣にもプリントされていた国鳥です(10000円札)。オスは濃い緑の体に対し、メスはすこし地味な褐色をしています。オスは繁殖期になると、ケーンケーンと鳴きながらメスを探します。よく龍宮殿本館前の草地に出没します。
カケス【留】:暗褐色の体、黒色の尾と翼と少し目立たない色のように感じますが、翼の一部にある青と白の縞模様が見分けポイントです。カラスの仲間で、他の鳥の声や機械音の真似が得意です。
カワセミ【留】:空飛ぶ宝石。オスはご覧のような美しい翡翠色。特徴的なくちばしは水に飛び込むときの抵抗を最小限にする効果があり、新幹線の1両目のデザインにも参考にされています。じっと水辺の枝で湖面をうかがう姿や、ものすごいスピードで視界を通り過ぎていく様子をみることができます。
ヤマセミ【留】:その名の通りカワセミの仲間で、おなじく渓流で魚を捕る鳥です。頭の冠羽が特徴的です。山間部に生息しており、箱根では仙石原で目撃例がありますが、めったにお目にかかれない鳥です。
トラツグミ【留】:ツグミよりも大きく、虎ふ模様が特徴的です。かつてはヌエ(鵺)と呼ばれた鳥で、夜中に「ヒューーッ」と高い気味悪い声で鳴きます。開けた場所に出てきてエサを探す姿が見られます。
クロツグミ【夏】:夏に見られる渡り鳥です。きれいな高い声で複雑なさえずりをします。
キビタキ【夏】:黄色、黒、白の体が美しく、さえずりも高いきれいな声で、見かけるとテンションが上がる鳥です。。夏になると見かけることができます。
イワツバメ【夏】:ツバメなのにスワローテイル(燕尾)がないツバメです。腰の部分の白い帯でも普通のツバメと見分けることができます。
センダイムシクイ【夏】:ぱっと見、ウグイスににています。なんでセンダイかというと、さえずりを『鶴千代君ー!』と聞きなし、歌舞伎「伽藍先代萩」(めいぼくせんだいはぎ)の鶴千代君にちなんだことが由来だそうです。
ホトトギス【夏】:初夏になると「テッペンカケタカ」と特徴的な鳴き声が聞こえてきます。ウグイスの巣に卵を産み、育ててもらうずるい鳥で、その習性も、見た目も、カッコウに似ています。植物にもホトトギスがありますが、花の模様がこの鳥の腹の模様に似ていることからその名です。
オオルリ【夏】:オスは美しい「青い鳥」で、見かけるとテンションが上がります。お腹は白く、メスは地味な色をしています。高いきれいな声で複雑なさえずりをします。
ルリビタキ【冬】:写真はメスです。メスは尾っぽだけ青いですが、オスは背中全面が青い鳥です。羽の下の部分がオレンジ色で、美しい鳥です。オスも、幼鳥の時は色はメスにそっくりです。
ジョウビタキ【冬】:尾っぽを上下にフリフリしながら、ときどきお辞儀のような動作をします。開けた場所に出てきてくれるので見かけやすい鳥です。
アトリ【冬】冬になると、群れで樹上を移動したり、開けた草地で他の鳥に混ざってエサを探している姿を見かけます。ギュイーンと絞り出すようになくさえずりはお世辞にも美しいとは言えませんが、魚のような尾っぽはかわいらしいです。
シメ【冬】上のアトリさんのお仲間です。くちばしが太くずんぐりむっくりとしています。単独で樹上にいるところを見ることができます。渡りの時は群れになるとのこと。
マガモ【冬】最近はカルガモ人気に押されていますが、カモといえばこのカモで、たぶん、ネギしょってくるのもこの子ですwww。アヒルはこの種の改良品種です。
キンクロハジロ【冬】金色の目、黒い体、羽が白いからキンクロハジロ。カモの仲間のネーミングは覚えやすいものが多いです。
コガモ【冬】:他のカモより小さいからコガモです。
ヒドリガモ【冬】頭が緋色(ヒイロ)なのでヒドリガモ。モヒカンのような頭のラインが特徴的。
ホシハジロ【冬】:背に星屑模様、翼が白いので、星羽白ホシハジロ。
ハジロカイツブリ【冬】:この写真だとわかりませんが、濃いオレンジ色の目が特徴的です。潜水が得意な鳥で、群れでゆったりと浮かんでいると思ったら、みんな同じタイミングで潜るので、「群れが消えた!」って感じです。しばらくすると、ぴょこっ ぴょこっと、また水面に浮かんできます。カモの仲間ではなく「カイツブリ科」です。
オオバン【冬】:こちらは「クイナ科」の水鳥です。全身灰黒色で、額からくちばしにかけて白です。茶褐色の目がちょっと怖い。。。
シロハラ【冬】:地面を含めた低い位置にいることが多い鳥で、白っぽいお腹が特徴です。単独で茂みの中でエサを探していて、たまに茂みから出てきてくれます。
ツグミ【冬】:冬になるとそこらじゅうで見かける鳥で、開けた地面で跳ねて、止まって、顔を上げて・・・を繰り返しているのをよく見かけます。食べるとおいしいらしい。。。(捕っちゃだめです)