－聴いてひたる－
・アミューズ・ブーシュ～池の音～

－香りでひたる－
・帆立貝～水面と光彩～

・フォアグラ～睡蓮の花～

・牛フィレ肉～日本の橋～

・ショコラ～枝垂れ柳～

－触れてひたる－
・小菓子～薔薇～

【会期】2024年10月5日(土)～2025年2月11日(火・祝)
【会場】国立西洋美術館［東京・上野公園］

印象派を代表する画家のひとりであるクロード・モネ（1840-1926）は、
一瞬の光をとらえる鋭敏な眼によって、自然の移ろいを画布にとどめました。
しかし後年になるにつれ、その芸術はより抽象的かつ内的なイメージへと変容してゆきます。

モネの晩年は、最愛の家族の死や自身の眼の病、第一次世界大戦といった多くの困難に直面した時代でもありました。そのような中で彼の最たる創造の源となったのが、ジヴェルニーの自邸の庭に造られた睡蓮の池に、周囲の木々や空、光が一体となって映し出されるその水面でした。そして、この主題を描いた巨大なカンヴァスによって部屋の壁面を覆いつくす“大装飾画”の構想が、最期のときにいたるまでモネの心を占めることになります。本展の中心となるのは、この試行錯誤の過程で生み出された、大画面の〈睡蓮〉の数々です。

このたび、パリのマルモッタン・モネ美術館より、日本初公開となる重要作を多数含むおよそ50点が来日。さらに日本各地に所蔵される作品も加え、モネ晩年の芸術の極致を紹介します。日本では過去最大規模の〈睡蓮〉が集う貴重な機会となります。

【レストラン ブリーズヴェール 料理長　茂手木 了】

食の恵みを与えてくれる自然への敬意を理念とし、丹精込めた料理を日々創り出す。
パリで行われたフランス料理国際コンクール“トロフェ・パッション 2022”に
日本代表として出場し、総合3位に入賞した経歴を持つ。