ついにヴェールを脱いだ「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」のレストラン。第一弾は、WASHOKU「蒼天」SOUTENをご案内しましょう。日本が世界に誇る、“和食”。その魅力を伝えるべく、素材本来の持ち味をいかし、コンテンポラリーな料理を目指す。旬を大切に、鮮度へのあくなきこだわりを追求した料理長の情熱は、自ら日本各地へと足を運ぶ“食材探しの旅”にも表れています。

１回目の地に選ばれたのは、駿河湾を有する沼津。早朝5時45分の場内アナウンスとともに始まった沼津魚市場のセリ現場に、料理長らの姿を発見！ お目当ては、キンメダイやアカザエビなど、この地の名産である地場物たちです。世界文化遺産である富士山の南側に広がり、最深部の水深は2,500mにもなる駿河湾。日本一深い湾と称され、日本の魚類2,300種類のうち、なんと約1,000種類もが生息しているのだとか。訪れた５月初旬のこの日も、見事なアオリイカやメダイなどが水揚げされていました。また、珍しい深海魚が生息していることでも有名で、築地ではめったにお目にかかれない魚類も並ぶといいます。

豊富な魚を前に「生きのいい状態でお客さまに提供したい」と和食の基本である鮮度に妥協をみせない料理長の情熱で、なんと産地直送が実現しました！ 通常であれば、魚市場でセリにかけられた魚介は大都市の卸売り市場へと運ばれ、さらにそこでセリにかけられてから一般に流通するという、何とも時間のかかる工程を辿ることになります。ところが、産地直送ともなれば大幅な時間短縮が可能に。朝９時までに沼津から発送すれば、その日の夕方にはホテルの調理場へ運びこまれるといいます。沼津魚市場の目利きでもある仲買人、小松正人氏とは毎朝５時にその日揚がった魚介について電話での情報交換をへて、最高のものを仕入れる。厳選された魚介はこの沼津魚市場から抜群の鮮度を保ったままホテルへ届けられ、WASHOKU「蒼天」SOUTENのスペシャリテとして提供されるのです。

鮮度へのこだわりを打ち出した「アイスコンセプト」なる、インテリアやサービスにも注目を！ その舌と目で味わえるのは、もう間もなくです。