FIGURE 100
2016.06.24【Figure.24】
知的空間でユニークな才能に触れる
“ギャラリー”の名を冠するホテルはアートも発信中!
美術館にいるような雰囲気や気分の高揚感を皆さまに提供したい、というのが、インテリアデザインを手掛けたロックウェル・グループ・ヨーロッパと私たちが掲げた共通のテーマでした。
このプロジェクトを担当したアートギャラリーによると、ロックウェル・グループ・ヨーロッパとのアートコンセプトセッションを受け、「未来へ繋がるアートを」というアートコンセプトのもと、若い優秀な日本人アーティストにフォーカスしながらも、テイスト的にはナショナリズムに捕らわれない視線でセレクトしたといいます。レセプションエリアは、何度もリフレインされる“Leviteation(浮揚感)”がデザインコンセプト。ホテルへと訪れたお客さまを、これからの滞在への期待感と高揚感でつつむ"Arrival Experience"を担うアートとなります。
まず目に入るのが、今にもくるくると動き出しそうな、不思議な緊張感を生む巨大なオブジェ。「風の花」と名づけられた五十嵐威暢 (いがらしたけのぶ)氏による作品は、ダイナミックに突出した浮揚感を表現。風が運んで来た花のような軽快さと華やかさを追求したという。レセプションカウンターに花開く壁面レリーフ、「雲中庭園」も目を引く作品のひとつ。草花が描かれたセラミックピースが表情豊かに語りかけ、彩雲のような美しさに見惚れる、神谷麻穂(かみやあさほ)氏による作品も、見事にその役割を果たしています。
アートによる知的好奇心への触発はレセプションエリアにとどまらず、ゲストルームやエレベーターホールまで多岐にわたります。ミーティングルームの壁を彩る鮮やかな色彩のブロックは、田中和人(たなかかずひと)氏によるもの。心地よく五感を刺激するアートは、思わぬ良いアイディアに繋がりそうな予感です。
鑑賞後は作品の余韻に浸りながら、これまた芸術的な東京の景色を切り取った、ホテル内のレストランでお茶やお酒を嗜むというのも、旅の良き想い出となることでしょう。「アートを通じて非日常的な体験を含んだ滞在中の喜びを感じ、また、アートと接することを印象的な出会いと感じていただければ。」と、アートギャラリーの担当は語ります。私たちのホテルが、クリエイティビティや時には知性までも刺激する、他にはない感動体験の場となることを願っています。