FIGURE 100
2016.06.28【Figure.26】
「オールデイダイニング オアシスガーデン」が
朝食のコーヒーをハンドドリップで提供する理由
お客さまが気持ちのいい一日のスタートをきることのできるコーヒーとはどのようなものか、料飲チームは朝食のコーヒーについて悩んでいました。これまでにないコーヒー体験を提供するために、豆や淹れ方について試行錯誤していたのです。さまざまなコーヒーメーカーとも協議とテストを重ねましたが、すんなりと納得のできる一杯にはたどり着きませんでした。
そんな時にあるコーヒーの試飲会があり、そのフルーツのような味わいに料飲チームの担当者は強烈な印象を受けました。それは、コーヒーハンター・川島良彰さんによる究極の一杯。すぐさま川島さんにこだわりを聞き、このコーヒーこそ自分たちが目指すべきものだと確信します。その後は、川島さんの元へ足繁く通い、生産者の話からハンドドリップの仕方まで、美味しさの秘密を伝授してもらいました。
豆には川島さんが栽培から販売までをプロデュースするグアテマラ・サン ミゲル農園のブルボン種を採用。標高1500mの高地で栽培されたコーヒーは、寒暖差により豆がゆっくりと熟成し、上品な酸味があるのが特徴です。また、忙しい朝でもリラックスできるようなフルーティなアロマも、ぜひ一度体験していただきたい。
その豆は温度管理を徹底したリーファーコンテナで運ばれ、焙煎ののち、豆が発する炭酸ガスに耐えうるペットボトルに詰められ、窒素置換することで酸化を極力防いでいます。結果、豆の香りがキープされ、一般のコーヒーと比べ鮮度が抜群に良い。そんなコーヒーの味を最大限に活かすのがハンドドリップで、毎週、川島さんのもとでトレーニングを積んだスタッフが一杯ずつ抽出し提供していきます。ハンドドリップした際にはフィルターの中でコーヒーがこんもりと膨らみ、これが他にはない鮮度の証です。
「36Fの美しい景色を望む空間で自分のコーヒーを飲んでもらえるとは、コーヒーマンとしてこんなに幸せなことはありません。ここでハンドドリップによりコーヒーが入れられているシーンを、ぜひグアテマラの生産者に見てほしいですね。丁寧に淹れられている様子を見たら感激しますよ」そう川島さんが語るように、ハンドドリップで人の手を介して作られたコーヒーは、遥か遠くに住む生産者の想いが表れた一杯でもあるはずです。
「オールデイダイニング オアシスガーデン」のコンセプトは“空中庭園”。自然を表現したインテリアのなか高層の景色を眺めながら、最高の一杯を楽しんでくださいませ。