FIGURE 100
2016.07.11【Figure.34】
和の雅薫る、名も無きジャパニーズカクテル
スカイギャラリーラウンジ レヴィータより
「世界に向けて、TOKYOという都市とこのホテルの魅力を発信するカクテルを作りたい」そのお題に長らく取り組んでいたバーテンダーより、「完成形が見えつつある!」との一報が入りましたので、さっそく製作現場に潜入してきました。
目の前に現れたのは、蘇芳色(すおういろ)のお椀に注がれた鶯色(うぐいすいろ)のフローズンカクテル。奥ゆかしい日本古来の色彩に黄金の縁取りや金粉など、見た目はインパクト抜群!インテリアデザインにしっくりと馴染むビジュアルに仕上がっています。さて、お味はというと、切れのある日本酒がぐっと喉を刺激しながらも、お米の味はしっかりと残り、かすかなバニラの香りとともに、苦味のある抹茶の風味がさっと口の中を駆け抜ける。アルコール度数は高めですが、フローズンにすることで、呑み口も爽やかなカクテルとなっています。
誕生秘話を聞いてみると、インスピレーション源は、このメタリックに仕上げられたバイカラーのお椀から閃いたとのこと。運命の出会いを果たしたお椀に似合う和モダンなカクテルをイメージし、今回の作品が誕生しました。目下の課題は、どこまで日本酒のきめ細かさを引き出すかということ。純米酒なのか、吟醸酒なのか、はたまた本醸酒がマッチするのか。抹茶についても、ホテルの建つ紀尾井町にゆかりのあるものをご提供したいと意気込みも熱い。
まだまだ進化途中のこの名も無きジャパニーズカクテル。いったいどんな見目麗しい装いとお味で皆さまの前に登場するのか、あっと驚くようなパフォーマンスも思案中だというので、オープンのその日まで期待してお待ちください。