FIGURE 100
2016.08.02【Figure.47】
日本古来の文様が配された鮮やかな浴衣に身を包み、
お部屋でつむぐ和の思い出
日本のホテルならではのお部屋での過ごし方として、全客室に浴衣をご用意しました。とはいえ、ありきたりな浴衣ではお客さまにとっても新鮮味がないはず。こだわったのは、ここにしかないユニークな浴衣を着ていただきたいということ。そんな想いで、Figure32 「バスローブ」でも登場した、生地のプロフェッショナルである笹木美保子さんにふたたび相談しました。
ご覧のとおり、そのビビッドな色合いにポイントがあります。お部屋の小物にも個性を効かせたアイテムを置いていますし、浴衣に関しても、着て楽しい、写真に撮って楽しいデザインを目指しました。今回採用したのは華やかな赤と藍色。そして笹木さんに提案していただいたデザインのなかで、もっともこのホテルらしい印象のもの、ロビーラウンジのアートとリンクした文様をセレクトしたのです。
「新しく誕生するホテルのロビーラウンジの象徴である波型壁面ガラスと日本の文様でもある立涌文(たてわくもん)のイメージを重ねてデザインしました。これは有職文様として平安時代以降に用いられた格調の高い文様で、親王や関白の装束にも用いられていたんですよ」とは提案の際に笹木さんが教えてくれたこと。
また素材に関しても綿100%で、柔らかな肌触りとなるよう仕上げていただきました。背中にはぎ(縫い合わせ)もないので、気持ちよく着用していただけるはず。和の装いで部屋のデイベッドに腰かけ、高層階から東京の景色を眺めるのもオツなもの。国内外のお客さまに、古き良き日本の趣と、東京のいまをお部屋で感じていただけたらと思います。
なお、この浴衣の他に、着心地を追求して製作したパジャマやナイトガウンのリクエストも可能です。お好みの装いで滞在をお楽しみください。