FIGURE 100
2016.08.26【Figure.52】
伝説のバーテンダー、ふたたび。
温故知新を五感で味わう「ノムラマティーニ」
かつて20年以上にわたり、旧グランドプリンスホテル赤坂「バー・ナポレオン」のカウンターに立ち続けたバーテンダーの野村操。訪れる各界の著名人から愛されたのは、温もりある静けさの中に流れる時間と、野村の手によるマティーニでした。
凛と冷えたグラスに注がれるジンとベルモットのみのシンプルなハーモニー。とろりとした艶と繊細な香りを封じ込めた至福の一杯は、いつしか、バーテンダーの名を冠して“ノムラマティーニ”と呼ばれるようになったのです。
「シンプルなだけに、作り手によって味が微かに変わるのがマティーニの醍醐味。特別な作り方をするわけではありませんが、私の味を好んでくださるお客さまが下さった愛称のようなものだと思っています」と言う野村。
古き良き伝統を現代へつなぎ、新たなスタイルを生み出す「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」に、5年の時を経て再び、オープンした「バー・ナポレオン」へ。
リュクスな装いに身を包み、さざめきに満たされながら、伝説のバーテンダーの手による至福の一杯を楽しむひととき。“ノムラマティーニ”から、華やかな夜が始まります。