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2016.09.16【Figure.58】幻ともいわれるバスク豚“KINTOA”。
極上の美味しさをBON APPETIT!
フランス・ピレネー地方西部とスペイン北部に広がるバスク地方。その豊かな自然の中で、季節の自然の恵みを食べ、野山を駆けまわり、健康的に成長するバスク豚。その味わいは深みがあるのにしつこ
さはなく、とりわけ、上質な脂身の旨味は他では味わえない美味しさ。年間生産量がわずか4000頭という稀少さも相まって、世界中の美食家からも垂涎の的となっています。
「All - Day Dining OASIS GARDEN」には、バスク豚の中でも最高級といわれる“KINTOA(キントア)”を堪能できるメニューが並びます。
「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」オープンを前に、各地から取り寄せた食材の中からどれを選び、どのようなメニューでお客さまをおもてなしするか。試行錯誤を重ねていた料理長の福島慎太郎が出会ったのが、このバスク豚“KINTOA(キントア)”でした。
「地豚といわれるものは各地にありますが、このバスク豚はそれまで感じたことのない驚きと感動のある風味豊かなものでした。30数年前、絶滅の危機に瀕していた純血種のバスク豚を復活させたピエール・オテイザ氏が手がけていることを知り、この感動をお客さまに広くお伝えしたい、と思ったのが始まりです」
オテイザ氏が育てたバスク豚を伝統的製法で仕上げた生ハムもまた、福島いわく、「すべてにおいて、極上のバランス」とのこと。当ホテルでは、その美味しさをそこねることがないよう、ご注文をいただいてから、フランス製の手動スライサーを使って、丁寧に1枚ずつスライスいたします。その様はまるで、和紙を漉くかのような趣。光に透けるほど、ごく薄くスライスした生ハムは、舌の上でやわらかく溶け出し、芳醇な香りに包まれます。幸せな美味しさを味わえる瞬間を、是非どうぞ!