FIGURE 100
2016.09.27【Figure.61】
神事に由来する美しき礼節と
鍛錬を重ねた勝負に立ち会える「大相撲」
人並み外れて大柄な男たちが磨き上げた技と力を出し切って全力でぶつかり合い、時にはわずか数秒で勝敗が決する「大相撲」。その迫力ある姿は、観るものすべてを圧倒し、強く美しい姿としてまぶたに焼きつけられるにちがいありません。
その由緒は、神に五穀豊穣や天下泰平を祈り、奉納する神事にさかのぼります。現在の大相撲の様式は江戸時代に完成しましたが、以来、時代の波に揉まれながらも変わらず、受け継がれてきました。
土俵に上がる力士はみな、大銀杏に髪を結い、まわしを締め、身ひとつ。厳しい鍛錬を重ねた自らの技と力のみで、勝負に挑みます。神聖な場としての土俵に塩をまき、力水で口を漱ぎ、力紙で拭って身を浄めます。こうした「礼節」の生きた姿を見られるのも、大相撲の魅力のひとつといえるでしょう。
「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」を起点に東京散策をされるお客さま、特に外国からのお客さまは大相撲へ足を運んでみてはいかがでしょうか。年6回の本場所のうち、1月、5月、9月は、東京・両国国技館で期間中15日間の熱戦をご覧いただけます。
また、時期にもよりますが、力士が所属する部屋によっては、早朝の朝稽古を見学できるところもあります。ご興味を持たれた方は、コンシェルジュへお問い合わせくださいませ。