FIGURE 100
2016.05.18【Figure.02】
土地の持つ伝統や文化を尊ぶラグジュアリーコレクション
はたして、「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」が位置する“紀尾井町”とは?
ホテルを取り巻く、その土地の歴史や文化に寄り添ったブランディングも、スターウッドホテル&リゾートのラグジュアリーコレクションの魅力の一つ。このブランドポリシーは、紀尾井町という街を敬い、ともに歩んできたプリンスホテルの姿勢にも見事にマッチし、「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」も、豊かな自然と歴史的な厚みを感じさせる造りとなっています。
私たちのホテルが位置する、東京都千代田区紀尾井町。文献によると、皇居(江戸城)を囲むように歴史と近代的なホテルがそびえるこの街は、江戸の昔、大名屋敷が林立していた地域でした。徳川御三家のうちの「紀伊徳川家」、「尾張徳川家」、そして「彦根井伊家」の屋敷が周囲に建っていたため、それぞれの頭文字をとって、“紀尾井町”という名前になったというのは知られた話しです。江戸初期の大名屋敷といえば、財力を競った壮麗なつくりだったといいますから、実に絢爛豪華な街並みが広がっていた事になります。
そんな風景も今や、庭園や石垣の一部として残るのみ。現在の「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」と清水谷公園には「紀伊徳川家」の上屋敷跡が、道を挟んだ西側には「彦根井伊家」の中屋敷跡が、現在の上智大学には「尾張徳川家」の中屋敷跡がみられるといいます。譜代大名の夢の跡を歩きつつ、歴史ロマンに思いを馳せるのも一興です。