01江戸からの時を刻む
『富岡八幡宮』で夏の参拝
ひときわ緑が繁茂するなかに、あの『富岡八幡宮』はありました。
寛永4年(1627)の創建以来、営々と街を見守り続けてきた江戸最大の“八幡様”。
今回の旅は、この古社が舞台です。
さあ、鳥居の前で一礼したら、参拝へと参りましょう。
参道の途中で見つけたのは、大小さまざまな三つの石碑。
ことの始まりは江戸時代。
深川や新川に連なる倉庫街で働いていた力自慢の職人たちが、力比べをするようになったのだとか。石に刻まれているのは、担ぎ手の勇名と重量。
「深川八幡祭り」名物である“深川担ぎ”の由来を前に、感動もひとしおです。
ちなみに江戸三大祭りに数えられる「深川八幡祭り」の次の開催は、二年後となる令和5年。
町と人とがいっそうの活気に包まれるあの日が、今から待ち遠しいですね。
拝殿と本殿を前後に連結させた「重層型準八幡造り」は、壮麗にして厳かです。
襟を正し、二礼二拍手一礼、そして祈念。
主祭神である応神天皇へ、過ぎし半年への感謝と、来たる半年の無事を願って…。
緑の風が吹き抜けていくのが心地よくて、
参拝がてら、もう少しだけここで深呼吸。
江戸時代、富士山は庶民の人々の憧れ、信仰の対象でした。
人々は巡礼が難しい富士山に代わり、それに模した岩石を拝んだそう。
ミンミン蝉の声に紛れながら今なお佇む、江戸の面影。
夏の古社に来てみたら、泣きたくなるようなノスタルジーに出逢いました。
富岡八幡宮
住所:東京都江東区富岡 1-20-3アクセス:ホテルから電車 約17分(JR京葉線「越中島駅」徒歩13分)/
自転車 約13分
タクシー約10分
バス 約15分(江東区コミュニティバス「しおかぜ 木場ルート」にて潮見駅前→木場二丁目下車 徒歩約5分)
02下町をぶらり歩いてお土産選び
せんべいが所せましと軒先に並ぶのは、約60年余りの歴史をもつ老舗『其角せんべい』。
ぬれせんやおこげせん、あられにおかきなど、多種多様なおせんべいが並びます。
ぶっきらぼうで親切なコミュニケーションが、下町風情だなあ。
薦められるがままに食べてみた感想は…。
歯の強さに自信のある人にだけ、オススメしたいところ。
店主が定めた七つ道具(日常モノ、日和モノ、携えモノ、香りモノ、首元足元、マイブーム、遊びゴコロ)を中心に、こじゃれたセレクト商品がラインアップされています。
ちなみに、ショーウィンドウのミニチュア傘も実際に購入が可能。
店舗のディスプレイから“推し”メンの祭壇デコレーション、子どものおままごとまでと幅広い用途で愛用されているそう。
いっぷう不思議な品物を前に思うことは、「下町って、おもしろい!」。
其角せんべい
住所:東京都江東区富岡1-14-7アクセス:ホテルから電車 約16分(JR京葉線「越中島駅」徒歩12分)
※富岡八幡宮から 徒歩2分
雑貨屋『ななツール』
住所:東京都江東区富岡1-9-2アクセス:ホテルから電車 約16分(JR京葉線「越中島駅」徒歩12分)
※富岡八幡宮から 徒歩2分
03昔ながらの甘味処で
“美味しい”パワーチャージ
48時間かけて凍らせた天然氷を使用しており、口に入れた瞬間ふんわりほどけていく、癒やしの食感。柔らかい甘味のあんこ、抹茶シロップと、好相性です。
昔ながらの「あんずクリームあんみつ」(¥950)も、あんずの甘酸っぱさ、牛皮のもちもち感、みつ豆の歯ごたえがたまらない!
涼しい空調のなか、夏の醍醐味を味わって。
こんな近場に“オツなバカンス“、見つけました。