Vol.11 : 2022.1

小春日和はアート散歩へ。
話題の清澄白河で感性を
磨くひととき

風の中にほんの少し、春の香りが混じる頃。
心が誘われるままに、小春日和の街へと出かけてみませんか。
例えば、ホテルから電車を乗り継いで30分。話題の清澄白河で思いつきのアート鑑賞なんていかがでしょう。
このところ、巣篭もりで鈍りがちだった感性をストレッチ。
帰りには、美味しいと噂のパティスリーに立ち寄ってみたりして。
泊まりがけの東京旅だから、ゆっくり時間の流れる午後ですね。

01『東京都現代美術館』で
コンテンポラリーアート群に
息を呑む

ホテルから電車を乗り継ぐこと30分。
初めて訪れた清澄白河の街は、不思議な静けさに包まれていました。
下町風情の残る暖簾の傍に、こぢんまりとしたカフェ。
古さと新しさがすんなり調和した通りを歩くうちに出逢ったのは、拓けた空にぽっかりと浮かぶ現代建築。
そう、ここが日本の戦後美術から現代美術の流れを展望できる『東京都現代美術館』です。
一歩足を踏み入れると、アートのような空間が出現。
陽光が造る陰影すら、ここではデザインになってしまうみたい。
木場公園の豊かな緑を借景にした窓際では、憩う人々もどこか気持ちよさそう。
この日開催中だった『ユージーン・スタジオ 新しい海』のチケットを持って、いざアート巡りのひとときへ。
約1時間半、アートが彩るためつすがめつの散歩道。
つい“これはどういう意味?”と考えそうになるけれど、今の自分にとって正解に思えたことが正解、でいいのかも。
感性のストレッチが終わったら、見慣れた世界もちょっぴり違う色。

東京都現代美術館

住所:〒135-0022 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
アクセス:ホテルから電車 約35分(東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」徒歩9分)
自転車 約16分
車 約13分

02メロウな時間の流れる
『二階のサンドイッチ』で
ほっとひと息

いつもと違うところをストレッチしたせいか、展示室を出たらすっかり空腹に。
館内のカフェ『二階のサンドイッチ』でひと休みといきましょう。
円の外周をカフェスペースとして使った空間設計が、なんともアーティスティック。
メニューは、チキンやポークを使った美味しそうなサンドイッチに美術館の展示とコラボした期間限定メニューなどたくさん。
思わず迷うのが楽しくなってしまうラインナップです。
迷った結果オーダーしたのは、「鶏むね肉とクリームチーズのバジルチキンサンドイッチ」(¥680/税込)と「蜂蜜とレモンのジャスミンティー」(¥600/税込)。
陽の当たるテラス席でモダン建築と青空のコラボを愉しみながら、大きくひと口。
バジルソースが芳ばしい、絶品サンドでした。
蜂蜜とレモンでお茶の苦味をほぐしたジャスミンティーも、これまた美味。
アートとカフェのコンビネーション、なんだかクセになりそうです。

二階のサンドイッチ

住所:〒135-0022 東京都江東区三好4-1-1
(東京都現代美術館内/木場公園内)
アクセス:ホテルから電車 約35分(東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」徒歩9分)
自転車 約16分
車 約13分

03新進気鋭のパティスリー
『ENVEDETTE』で
ケーキをテイクアウト

アート鑑賞後のこの高揚感を、ホテルにも持って帰りたい
そんな時に頼りになるのはやっぱり、心の栄養となりそうな甘いスイーツ♡
清澄白河駅から徒歩約5分、東京都現代美術館からは徒歩約4分のパティスリー『ENVEDETTE(アンヴデット)』へと足を運びました。
こちらのパティスリーは、世界中のコンクールで入賞・受賞歴を持つほどの実力派。2016年に本店をオープンした後、2019年には渋谷スクランブルスクエアに2号店を構えるほどに急成長を遂げているのだとか。
こぢんまりした店内にはここにもコンテンポラリーアートが?と錯覚するほどの、造形美に溢れたケーキがずらり。
ショコラムースにラムレーズンがアクセントとなった看板商品「アンヴデット」をはじめとして、ガトーフレーズ(ショートケーキ)やタルト、モンブランなど品数の多さに目を奪われます。
春の息吹を感じさせる「タルトフレーズ」(¥580/税込)と、「ミニョン」(¥530/税込)をお持ち帰り。
パイ生地の上にイチゴとカスタードクリーム、ピスタチオクリームが載ったタルトフレーズ(写真右)は、甘酸っぱい中にもピスタチオのコクを感じる大人のひと品。
ミニョン(写真左)は、ホワイトチョコとイチゴの組み合わせが愛らしい、春の陽射しのような味わい。
どちらも一度味わっただけでファンになる、そんな珠玉のスイーツです。

ノープランの1日は、振り返ってみれば大成功。
東京ベイ潮見プリンスホテルを起点にしたアート×スイーツな清澄白河散歩にハマってしまいそう。

アンヴデット ENVEDETTE

住所:〒135-0022 東京都江東区三好2丁目1-3
アクセス:ホテルから電車 約31分(東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」徒歩5分)
自転車 16分
車 13分
  • 藤松あや

    ほぼ隔月で全国各地の神社と宿を巡る、トラベルライター。念願叶って飼い始めた柴犬と、いっしょに旅する方法を模索中。旅には、高千穂神社の香り守 (杉のアロマエッセンス)と佐藤愛子史の本が欠かせない。

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